愛媛医療生活協同組合家庭医療研修プログラム

家庭医療研修プログラム
病院で総合医のトレーニング、都市型診療所家庭医として、地方中小病院のジェネラリストとして求められる臨床能力を養成するプログラムです。
むかしむかし四国は讃岐、阿波、土佐、伊予の4つの国から成り立っていました。伊予は愛媛県となり現在に至ります。家庭医療学の発展途上段階にある四国・愛媛の地で、家庭医を養成する初めてのプログラムです。日本家庭医療学会が提示する後期研修プログラムに準拠します。愛媛というフィールドで、家庭医療学を学ぶ画期的かつ挑戦的なレジデンシーです。パイオニアとなるべく熱意と心豊かな研修医の参加をお待ちしています。
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研修プログラム

目標

研修目標

医師としてEBMや予防医療を重視したよく訓練された臨床能力をもち、地域保健医療活動への参画を重視する視点を身につけ、都市部診療所において、非選択的な外来医療、在宅診療、保健予防活動をバランスよく行える家庭医療専門医に必要なコンピテンスを獲得すること。

2012.12
家庭医療後期研修プログラム 
研修医ふりかえりの会 ▶

期間・施設

研修期間 後期研修 3 年
到達状況や個人的事情を鑑み、延長もあり得る
研修期間 愛媛生協病院
伊予診療所(有床)
城北診療所(無床)
提携医療機関 新居浜協立病院、愛媛労災病院 他

カリキュラムの基本と考え方

都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科 (小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織する。また、個別ローテートで設定しない領域については教育診療所研修期間中に可能な形とする。また精神科領域については、行動科学、 psychosocial medicine として通年的に学ぶ課題として設定する。提携施設におけるオプション科研修はブロック(1ヶ月)+ハーフディバックを基本と設定する。

特徴

Ⅰ一貫性のあるプログラム

地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。


  • a  生協病院を中心とした病院診療もできる家庭医養成
  • b  診療所における継続的外来診療(1/週→2/週→通年)
  • c  振り返りのための時間確保
  • d  プロジェクト・ワーク(プライマリケア関連の研究)を通じた社会医学の研修

Ⅱ教育診療所

活動拠点はローテート研修先にかかわらず1ヶ所の教育診療所とし、メンターを持つ。


  • a  伊予診療所では有床診療所の文脈における診療を行う
  • b  城北診療所では無床診療所の文脈における診療を行う
  • c  3年目、診療所に出ても1/週の、生協病院・オプション科での研修機会を確保

2010.3.6 中四国ブロック  
愛媛サイトビジット伊予診療所見学▶

Ⅲ形成的評価と総括的評価

地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を3年間のプログラムを通じて一貫して実施する。


  • a  1/月の振り返りを行い、指導医を交えて形成的評価を継続する
  • b  家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した21領域および愛媛オリジナルの領域からなるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括的評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する
  • c  家庭医療専門医に必要な知識を各年次終了時に客観的評価を行う
  • d  連動する医療生協家庭医療学センター主催のレジデンシー終了試験を受験する

Ⅳメンタリング&サポートコーチング



  • a  直接の指導医とは別に各研修医にメンターを充てる
  • b  コーチングの手法も取り入れたサポート
  • c  管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制


2008.6.14指導医養成フェローシップ愛媛
サイトビジット模擬患者の会とのロールプレイ▶

Ⅴミニフェローシップ

  • a 主としてシニア3年目でミニフェローシップ(通年的エレクティブ、週1単位)を選択できる

Ⅵ救急研修

  • a 松山市救急輪番の生協病院における継続的な救急研修

  • b 3ヶ月間、専門施設での集約的救急研修

Ⅶ医療生協の組合員とともに成長する


  • a 医療生協の組合員で構成される支部を3年間担当する

  • b 支部担当をとおしてレポートを作成する



2010.3.6中四国ブロック愛媛サイトビジットロールプレイ▶

スケジュール例

  研修場所 研修内容
1年目 生協病院 内科 12ヶ月[病棟・外来・往診・教育 他]、救急 9ヶ月
診療所 半日/週
院外研修 後半 3次救急 3ヶ月

  研修場所 研修内容
2年目 生協病院 内科 12ヶ月[病棟・外来・往診・教育 他]
小児科 3ヶ月[病棟・外来]、整形外科6ヶ月[外来]
診療所 半日/週 → 半日×2回/週
院外研修 オプション[産婦人科、協立病院内科 他]

  研修場所 研修内容
3年目 診療所 4~5日/週 12ヶ月
院外研修 1ヶ月+半日研修 3ヶ月(オプション例、皮膚科、眼科、耳鼻科、他)
生協病院 1日/週

病院の概要

詳しくはこちら

日本プライマリ・ケア連合学会認定 家庭医療後期研修プログラム

募集要項

募集資格 医歴3年目以上で家庭医になりたいと思っている医師
※厚生労働省指定の医師初期臨床研修修了者を含む
募集定員 2名
応募方法 下記の書類提出による
選考試験申込書
履歴書またはポートフォリオ
医師免許証(写)
※初期研修修了(見込)証明書
"2003年以前に医師免許を取得された方は必要ありません
選考方法 提出書類、病院見学、面接試験により審査
申し込み・
問い合わせ先
愛媛家庭医療後期研修プログラム事務局 浅田 裕介
〒791-1102 愛媛県松山市来住町1091-1
TEL:089-976-7001 FAX:089-976-7029
E-mail:y-asada@ehime-med.org

処遇

医師給与常勤職員として採用

基本給
(医師手当込)
3年次 406,600円/月 賞与 年3回
5年次 466,600円/月 同上
10年次 633,600円/月 同上
手当 時間外手当、日当直手当、住宅手当、家族手当、通勤手当
その他 呼出手当、待機手当、年末年始勤務手当
保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険の適用
勤務時間 8:45~17:00 4週6休制
年次有給休暇 初年度10日間、夏期休暇4日、
年末年始休暇5日
その他 就業規則を適用
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初期研修医・家庭医になりたい医師の皆さんへ

愛媛生協病院は家庭医療を学べる最高の場のひとつです

小学校の先生は小学校で、中学校の先生は中学校で育ちます。当然のことです。プロフェショナルはその仕事をやる現場で学び、成長するのです。そして、家庭医は、やはり家庭医療の現場で学び、育ちます。 わたくしは、約20年の家庭医としての実践、教育、研究の経験から、家庭医は小病院でその基礎体力をつけるべきだと考えています。それは、小さな病院の以下の特徴が、家庭医に必要な能力のコアそのものに対応しているからです。


1. 生活の場に近いゆえに、生物医学的アプローチだけでなく、心理社会倫理的対応の能力を必要とすること
2. 垣根のない多職種チームワーク
3. 日常病を数多く経験でき、その自然史を学ぶことができる環境
4. 外来・入院・在宅などを通じて継続的なケアを実践
5. その近接性ゆえに、かかりつけ患者をもつことができる
6. 自己完結的な医療を展開できないがゆえに、逆に他の医療機関との連携を意識しケアのコーディネイトを学ぶことができる


むろん、重症疾患や稀だが重要な疾患の経験はできませんが、それは外部研修で補えばいいことで、家庭医療のコアを学び、家庭医としてのアイデンティティを確立する場としては、小病院と診療所が本道といえましょう。愛媛生協病院は100床に満たない小さな病院ですが、上記の家庭医療のコアを学ぶ場としては最高の施設だと思います。医療スタッフの熱意やミッション意識が高く、向上心に満ちています。そしてなにより情熱的な家庭医療指導医がいます。わたくしは、四国の家庭医療研修施設として、愛媛生協病院を自信をもって推薦したいと思います。

後期研修医より


山本 美奈子
(2006年 愛媛大学卒)

大学入試の面接で「外科医になります!」と答えて早11年。
「子どもを診られる医者になりたい」、「精神科って大事だな」、「出産に関わるって感動~」と行く科行く科でその気になっていた私ですが、たどり着いたのは『その人の全部を診たい』でした。 
1つの病気を治すだけではなく、その人の抱える様々な問題に向き合える。予防接種の相談にのり、子育てや親の介護についていっしょに悩み、夫の喫煙をどう止めさせるか考え、職場の人間関係の愚痴を聞き(時に言い?)、継続的に関わることでその人の人生に寄り添っていく。そんな医師になれたらいいなとうっかり思ってしまったのが運のつき・・・家庭医療の奥深さ、言うは易く行うは難しを実感する毎日です(笑)
一児の母となった時、子育てしながらの研修は正直難しいだろうと思っていました。しかしワーカホリックな指導医をはじめ周囲の強力なサポートのもと、充実した研修をさせてもらっています。大変なこともたくさんありますが、楽しく働いています。仲間が増えたらもっと楽しいと思います。
愛媛県産の『愛ある』家庭医を目指し、いっしょに頑張りませんか?

指導医より


原 穂高
(2002年 愛媛大学卒)
家庭医療科
後期研修プログラム責任者

ここにあるのは夢の家庭医療王国ではありません。
ここにあるのは現実の世界であり、愛媛・松山に暮らす地域住民・組合員さんと熱意あるスタッフとそしてややとぼけた指導医です。
今や日本中どこでも家庭医療の研修ができると思われているかもしれませんが、うちはすごいですよ。まず学会認定家庭医療専門医一期生が修了しています。今は循環器にかぶれてますが、そのうち真にもとめられるものはなにか気づくでしょう。
また現在所属している先生は後期研修直前に結婚して、出産して、ただいま子育てしながら研修をしています。
教育診療所の所長はやや冷めていて、大変な切れ者ですが油断すると楽器吹いています。
普段関わる指導医(プログラム責任者)はとぼけているうえ、夜行性のため日中のパフォーマンスは低めです。稀に情熱に燃えることもあるため、貴重な機会をお見逃しなく。
まだまだ個性的な医師やスタッフがわんさかいますので、どうぞ見学ツアーにいらっしゃってください。

地元紙に掲載されました!

尾崎達哉(2004年高知大学卒)

▲愛媛新聞に掲載された尾﨑医師の記事 2009.10.13

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